画像がよりリアルに!建築パースに木を合成する方法

画像がよりリアルに!建築パースに木を合成する方法

木の合成が建築パースで重要なワケ

木の合成は、画像を適当に選んでコピー&ペーストすればいいわけではありません。

木の画像が不自然だったり適切でない大きさで配置をしたりすると、パース全体の調和で違和感が出ます

また、同じ木の画像を貼り付けてしまうと手抜き感が出て、パースのクオリティが落ちます。

木の合成はパースの作成において重要!

木の合成の手順

木の画像を自然に合成する手順は以下の通りです。

①作成する木の画像を選ぶ
②画像を合成用に修正する
③パースに木を合成し、調整する
④木の陰を作成する

本記事ではこれらを中心に解説していきます。

パースのほかに、立面図や断面図にも木を入れる機会が多くありますが、基本的にはパース作成の際の加工方法がそのまま使用可能です。

木の画像を選ぶ

加工前の大事な要素として、画像選びがあります。
必ず、解像度が高い画像きちんと背景がトリミングされている画像を選んでください。

一つ画像があれば、そこから複数のパターンを作成可能なので、毎回複数の画像をダウンロードする必要はありません。

今回の記事は木の合成・加工がテーマなので、別の記事で『 画像をきれいにトリミングする方法 』として画像の要らない部分を切り取る記事をご紹介します。

画像を合成用に修正する

まずは一つの木の画像から複数パターンを作成する方法です。
建築パースの作成では、極力同じ画像の使用は避けたいので、このワザを知っていれば凄く便利です。
作業自体は難しくない為、基本的なツールを使い回せば大丈夫です。

①『 大きさを変える 』
②『 形を変える 』
③『 木の色を変える 』

この3つが出来れば、複数パターンを作成できます。

木の大きさを変える

tree_resize
tree_resize

画像の大きさを変える際は自由変形ツールを使用します。

[ Command + T ]のショートカットが出来ると、画像のようにすぐに操作出来るので非常に便利です。
shift, またはshift + optionを押したまま、画像の大きさを変えると、縦横比率を維持したまま大きさの変化ができます。

木の形を変える

tree_reshape

control(Macではcommand) を押しながら、画像の角を動かすと、選択された場所のみの操作が可能です。
ここでは右上の角を下に動かしました。

tree_reshape

この方法で画像2枚目のように操作をすると奥行きが出せるので、ただ画像を貼り付けるよりも、より立体的にパースを加工する事ができます。
建築パースでは、画像にパースを効かせて配置する事が凄く大事なので、木以外の加工でもかなり役に立つ操作になります。

tree_reshape

変形の『 ワープ 』を使用すると、より細かく変形することが可能です。

tree_reshape

このように変形の幅が広がるので、例えば、曲面に画像を貼り付ける時にも便利な方法となります。

色相・彩度を調整する

簡単に言うと、色を変える事で差を出す方法です。

tree_color

分かり易いように、木をコピーしておきます。

tree_color

次に、『木のコピー』のレイヤー上の赤い枠で囲まれている部分をcommandを押しながらクリックしてください。

すると、赤い点線で囲まれているように選択されたレイヤー(木のコピー)の画像部分が選択されているのが分かります。

tree_color

この状態で、画像で示されているように『色相・彩度』を選択すると、下記のような画面になります。

tree_color

色相・彩度・明度のカーソルを調整すると自由に色合いの変化ができます。

tree_color

画像のように、同じ木から赤いバージョンを作成することができました。
勿論、他の色合いに調整する事も出来ます。

以上の方法で、下の画像のように元画像から別の木を作ることが出来ました。

tree_retouch

以上の様に、一つの木の画像からでも数種類のパターンを作成する事が可能です。

何回も違う木の画像を持ってきて、加工して、また別の木を、持ってきて、、、という作業を省くことができるので、効率化が図れます。

空いた時間に複数パターンで画像を作成しておけば、自分用の画像データを準備しておく事も出来るので、便利ですよね。

パースに画像を合成し調整する

ここまでが出来たら、次は実際に建築パースに木の画像を合成してみましょう。

まずは、木の大きさ・形を設定します。

次に考えなければいけない事は、『パースには必ず光源が存在する』という事です。

外なら太陽光、室内ならライト、というように必ずパースに存在する物には陰ができます。
そこで、光源を意識して光の強弱を木に足す必要があります。

上記の画像では光は後方から来ているのにもかかわらず、木の手前側が明るく見えますよね? これを修正してリアル感を足していきます。

他にも方法はあるのですが、ここでは『焼き込みツール・覆い焼きツール』を使用しています。

光源側には『覆い焼きツール』を、陰ができる側には『焼き込みツール』を使用する事で、簡単に木に光の強弱を与えられます。

木を選択した上から塗るだけですが、この時にPhotoshop画面内上部の『露光量』を変化させると、強さを調整出来ます。

gamma_filter

完成後がこちらの画像です。
光源側が明るく、手前側が暗く修正されています。

木の影を作成する

次に木の影を作成します。
簡単な方法は、

①作成した木をコピーする
②コピーされた木を黒色に塗る
③黒く塗った木の画像を垂直方向に反転させる
④角度や奥行きを調整する
⑤輪郭をぼかす
⑥透明度を上げる

この6段階です。順番に見ていきましょう。

作成した木をコピーする

image_copy

コピーされた木を黒色に塗る

shadow_making

黒く塗った木の画像を垂直方向に反転させる

shadow_reshape

角度や奥行きを調整する

perspective_reshape

この作業は先ほど紹介をした、①『 大きさを変える 』②『 形を変える 』をトライしてみてください。

輪郭をぼかす

フィルターの『ぼかし』を使用していきます。

filter_blur

ぼかし(ガウス)の下のカーソルを動かすと、ぼかしの強弱を設定できます。


透明度を上げる

レイヤーの欄にある『不透明度』を調整してください。

image_transparency

image_blur

また、根っこ部分を軽く消しゴムツールで消したり、ぼかしたりするとより自然になります。

こちらが完成画像です。

complete_image

木の加工に少し手間をかけるだけでも、一気に画像の質が変わる事がわかりましたね!
ぜひ以上の手順を参考にトライしてみてください。
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

P.S
実際には、コンクリートから直接木が生える事は無いので、よりリアリティを出す為に、木の根元部分に草や土の加工を施します。

草や土の加工については以下の記事をご覧ください。

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