建築CGを扱う人の中でかなり人気の高いレンダリングソフトにV-rayがあります。
しかし、設定が英語表記なこと、パラメータが複数あって分かりにくいことから意外と感覚で使ってしまっている方も多いのではないでしょうか?
ここではそんなV-rayの、建築レンダリングの上での環境設定の基本を解説していきます。
レンダリングのもととなる建物を準備する
最初にレンダリングのもととなる敷地を適当に準備していきます
まずは適当な敷地を準備する
VectorMapMakerを使って、敷地を準備します。今回は池袋周辺の土地をピックアップします。
建物を立ち上げてそれっぽくする
今回は練習なのでそれっぽく建物を立ち上げます。おなじみ便利ツールgrasshopperを使ってササっと建ててしまいましょう。
この時、あとのレンダリングの工程も考えて地面のサーフェスも作っておきます。
V-rayの基本環境設定を行う
さてここまで来たらいよいよV-rayの設定に移ります。
V-rayの操作画面を立ち上げて、インタラクティブレンダーをONにする
V-rayウインドウからアセットエディタ(Asset Editor)を開きます。
アセットエディタが開きました。続いてインタラクティブレンダー(Interactive Render)をONにします。
レンダリングの画面(Vray Frame Bufferの略でVFBと呼ばれます。)が立ち上がりました。これで変更に応じてレンダリングの結果がリアルタイムで反映されるようになります。まだ設定前なので画面は白っぽいままです。
環境設定から空を設定する
次に環境設定を行います。アセットエディタの設定画面から「Environment」と書かれた環境設定を開きます。
左上のオプションから「sky」のテクスチャを選択します。
Enableにチェックを入れ、「サイズ調整(Size Multiplier)」を「5」に設定します。
「Ground Albedo」の色をR215 G237 B255の水色に設定します。これで空の設定は完了です。
露出の調整を行う
まだ光が強く白っぽい感じがします。ここで露出を調整するとかなり自然になります。
「Exposure Value」を15に変更します。だいぶ色味が自然になりました。
太陽の調整を行う
最後に太陽を調整します。
パネルタブから「sun」を選択。「Sun Options」ウインドウを開きます。
Manual Controlにチェックを入れ、お好みの太陽の角度と方角を調整します。これで自然な環境設定が整いました。
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