建築パースの制作では3DCADソフトを使うのが一般的です。しかしどの3DCADを使ったらいいの?と思う方もいるかと思います。
この記事では建築パース制作で使われるソフトについて扱います。建築業界で使われる人気のあるソフトウェアを12個まとめています(2022.09.13加筆)。主観に基づく評価ものせているので参考にしてみてください!
【初心者必見】建築パースってどうやって作るの?「モデリング」「レタッチ」「レンダリング」とは?
未経験でもプロになれる!専門学校をチェック!
CG(コンピュータグラフィックス)の世界は、映画、テレビ、ゲーム産業など多岐にわたり、プロフェッショナルを目指す方々にとって魅力的な分野です。
しかし、未経験からスタートする場合、どの専門学校を選ぶべきか迷ってしまうことも多いでしょう。
そこで、今回は未経験者でもプロを目指せる、おすすめのCG専門学校を3校紹介します。
学生だけではなく、社会人でも通いやすい学校をチョイス!
- 総合学園ヒューマンアカデミー:フレキシブルに学ぶ、実践重視のカリキュラム
- アミューズメントメディア総合学院:現場で活躍できるスキルを習得
- デジハリオンライン:CGデザインのプロを目指す、実績豊富なスクール
- 代々木アニメーション学院(代アニ): コストパフォーマンスに優れた学びの場
ヒューマンアカデミー夜間・週末講座 | フレキシブルに学ぶ、実践重視のカリキュラム
ヒューマンアカデミーの夜間・週末講座は、社会人や大学生に最適なプログラムを提供。
週1回の通学で、基礎から応用まで1年間で学ぶことができ、3DCGデザイナー、アニメーターなど、多方面の職種を目指せます。
特に、現役クリエイターが講師を務めることで、実践に役立つスキルを習得できる点が魅力です。
また、30年以上の歴史を誇るヒューマンアカデミーは、業界との太いパイプと豊富な就職実績を持ち、キャリア形成にも力を入れています。
週1回から3DCGクリエイターに!
ヒューマンアカデミー夜間・週末講座をチェック
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アミューズメントメディア総合学院【産学連携でプロデビューを実現!】
- 商用ゲーム制作に挑戦できる産学連携プロジェクト
- プロ仕様の最新ツールを駆使した実践的授業
- アニメ・ゲーム業界への就職率94%の実績
- 在学中から現場で活躍するための独自カリキュラム
アミューズメントメディア総合学院(AMG)の「アニメ・ゲーム3DCG学科」は、未経験からプロへと成長するためのスキルを2年間で習得できる専門コースです。
指導にあたるのは、業界の第一線で活躍中の現役プロ講師陣。
バンダイナムコアミューズメントの開発経験者監修のカリキュラムを採用し、「売れるゲーム」のノウハウを学びながら3DCG技術を磨ける環境を提供します。
さらに、「AMG GAMES」産学連携プロジェクトにより、在学中から商用作品の開発に携わるチャンスも豊富。この実践経験が、プロデビューへの確かな道筋を築きます。
長く働けるプロになる!
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デジタルハリウッド | CGデザインのプロを目指す、実績豊富なスクール
デジタルハリウッドは、CGデザイン分野において28年の歴史を誇る信頼のあるスクールです。
1年間のコースで、3DCGデザインの全工程を学べるのが特徴。
週1回の通学が可能で、社会人や大学生にとっても無理なく学べる環境が整っています。
また、9万人以上の卒業生ネットワークを活かした就職サポートや、企業が来訪するクリエイターズオーディションなど、キャリア形成にも強みを持っています。
挫折しない仕組みでしっかり学ぶ!
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代々木アニメーション学院 | コストパフォーマンスに優れた学びの場
代々木アニメーション学院は、アニメーション業界で広く知られた学校です。
特に、3DCGコースは、6ヶ月間の学習期間で基本操作からCG作品制作までを学べます。
週1回の授業で、高校生から社会人まで幅広い年齢層が学んでおり、コストパフォーマンスの良さが魅力。
また、業界に精通した講師陣による指導は、基礎からプロレベルまでのスキルを身につけるのに最適です。
最短でプロのCGクリエイターに!
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【ヒューマンアカデミー】 |
【アミューズメントメディア】 最新ツールで3DCG技術を学ぶ!プロ講師の指導で即戦力に! |
【デジハリオンライン】 CGデザイン分野で実績あるスクール。 卒業生ネットワークを活かした就職サポート。 |
詳細 | 詳細 | 詳細 |
3ds Max
使いやすさ★★★☆☆
リファレンスの充実度★★★★☆
美しさ★★★★★
Autodesk社が提供している3dsMaxは業界で最も使われているソフトの一つです。
標準装備されているレンダラー(レンダリングをする機能・ソフト)が比較的クオリティが高くそのままでも高クオリティのアウトプットが出せるほか、V-rayなどのレンダラーにも対応しています。
また、建築用の書籍やリファレンスも多く学びやすいソフトと言えます。
また実務レベルで考えると、クライアントから渡されるCADデータがAutodesukのAutoCadやRevit(後述)であることは多く、互換性のある3ds Maxが好まれているようです。3ds Max + V-rayが業界標準との呼び声も高いです。
強いて言うなら少しUI(ユーザーインターフェース)が複雑なのでとっつきにくさを感じるかもしれません。
その他は人気も納得の高クオリティのソフトといえるでしょう。また、学生の方は二年間の学生用無償版が提供されているので使いやすい点も大きなポイントです。
こちらのページに3dsmaxを用いた建築パースの作り方について、動画を用いてかなり詳細にまとまっているので、興味のある方は参照してみてください。
AREA JAPAN やさしい3ds Max -はじめての建築CG-
また、実務で3ds Maxを使われている方のお話は以下の記事からご覧いただけます。
3dsMax学生版のダウンロードはこちら
https://www.autodesk.co.jp/education/free-software/3ds-max
Rhinoceros(ライノセラス)
使いやすさ★★★★★
リファレンスの充実度★★★☆☆
美しさ★★★★★
Rhinocerosも業界で人気の高いソフトウェアの一つです。
建築専用ではなくプロダクトデザインなどでも用いられるソフトですが、V-rayに対応しており高品質なアウトプットが出せるほか、UI(ユーザーインターフェース)がわかりやすく比較的使いやすいソフトだと思います。
grasshopperというプラグインを使って簡単なプログラミングが組めるため、自力では面倒な複雑な形状のモデリングができることも大きな魅力の一つです。
ネックとしては高価なこと。
教育版の単体でも¥36,000となっているため少し手が出しづらいかもしれません。ただクオリティは申し分なくぜひおすすめしたいソフトの一つです。
Rhinocerosでのパースの作り方については以下の記事も参考にしてみてください。
Rhinoceros学生版のダウンロードはこちら
https://www.rhino3d.com/jp/sales/asia/Japan
SketchUp(スケッチアップ)
使いやすさ★★★★★
リファレンスの充実度★★★★☆
美しさ★★★☆☆
CADというより3Dのデザインツールといった方が近いですがSketchUpも多くの人が使う人気の高いソフトです。
まずなんといっても3D Warehouseという充実したモデルのリファレンスがあり、いろいろな3Dモデルがすぐにインポートできることが魅力です。
また操作がどのソフトよりも圧倒的に簡単で感覚的に形が作れます。無償版でも十分に作品を作り上げることができます。Pro版でも学生なら年間5000円程度で利用できます。
弱点としては厳密なCADとしての機能、図面の出力などに弱いことでしょうか。ただ初心者が手を出しやすくCADの導入という面でも使いやすいソフトと言えます。
ハイクオリティなパースを手掛けているAlex Hogrefe氏が使用しています。
SketchUpでのパース制作については以下の記事も参考にしてみてください。
VectorWorks(ベクターワークス)
使いやすさ★★☆☆☆
リファレンスの充実度★★★☆☆
美しさ★★★☆☆
3dsMaxと並びVectorWorksは業界でも人気の高いソフトの一つです。建築向けのソフトウェアということもあり図面表現などの機能が充実しているのが特徴です。
V-rayと連携していないため個人的な評価は低いですが、十分美しいイメージを出力できるほか、photoshopなどのソフトを使わなくてもある程度のイメージエフェクトを加えることができるなど操作面での充実は魅力です。
こちらも学生版で¥20,000と価格がネックですがこれ一つでも十分戦えるソフトだと思います。
VectorWorksの学生版ダウンロードはこちら
https://www.aanda.co.jp/products/tannendo/index.html
ARCHICAD(アーキキャド)
使いやすさ★★☆☆☆
リファレンスの充実度★★★☆☆
美しさ★★★☆☆
ArchiCadは次に紹介するRevitと同様、厳密に言うとBIMというソフトウェアになります。
BIM(Building Information Model)とはコンピューター上に作成した3Dモデルに、コストや仕上げ、管理情報などのデータを格納した建物のデータベースを、建築の設計、施工などのあらゆる工程で情報活用を行うソリューションやソフトウェアを指します。
厳密には3DCADよりもより建設よりの視点の設計になっており設計上のビジュアライゼーションとは遠いところにありますが、十分にパースの作成も可能です。
ARCHICADに関しては、Rhino/grasshopperと連携している点で造形に関しての拡張性が高いという特徴もあります。
ARCHICAD学生版(無償)のダウンロードはこちら
https://www.graphisoft.co.jp/archicad/education/
Revit(レビット)
使いやすさ★★☆☆☆
リファレンスの充実度★★☆☆☆
美しさ★★☆☆☆
ARCHICADと並んで有名なBIMソフトの一つです。BIMとしての使用はもちろんのこと設計レベルでも十分使えます。
BIMソフトゆえに窓などが標準でモデリングできるのでレンダリング用に面倒なマテリアルの設定を必要としないのは大きなメリットです。またレンダリングもデフォルトのレンダラーで十分高クオリティのアウトプットが出せます。
最近Dynamoと呼ばれるRhinocerosのgrasshopperに相当するプラグインが開発され、造形の幅が広がっていることも大きな魅力でしょう。
無償の学生版が利用可能です。
学生版のダウンロードはこちら
https://www.autodesk.co.jp/education/free-software/revit
Unity/UnrealEngine4
使いやすさ★★☆☆☆
リファレンスの充実度★★☆☆☆
美しさ★★★★☆
UnityとUnreal Engine 4(UE4)はそもそもゲーム開発用に作られたソフトです。
Unityに関しては、Unityを使った建築コンペも催されるなど、VRブームに伴い今後もしかしたら主流になっていくかもしれません。
ただ現状ビジュアライゼーションの観点からはまだオススメはできません。
UE4はUnityに比べてグラフィックが充実しているのでUE4を使った建築ビジュアライゼーションの書籍があるほどです。ともに無料のため使いやすいですがあえてこれを建築で使う理由は現状それほどないかなと感じます。
Unityのダウンロードはこちら
https://store.unity.com/ja/?_ga=2.63871343.1132211215.1564063627-403775960.1564063627
Unreal Engine 4のダウンロードはこちら
https://www.unrealengine.com/ja/features
Shade3D
使いやすさ★★☆☆☆
リファレンスの充実度★★☆☆☆
美しさ★★★★☆
Shade3Dも建築実務で使っている人がぼちぼちいるソフトです。プロダクトデザインで使われることも多いようです。
基本的にshadeは3DCG専用のソフトウェアであり、建築用の機能を有していないので設計段階から使おうと考えると少し難しいかもしれません。実務レベルで使っている人がいることも事実ですが正直あまりお勧めできないというのが個人的な所感です。
もちろんshadeを使用して素晴らしいパースを作っていらっしゃる方もいます。
shadeを使用してる宮下様の記事はこちらをご覧ください。
Cinema4D
使いやすさ★★☆☆☆
リファレンスの充実度★★☆☆☆
美しさ★★★★☆
Cinema4Dは建築以外でも幅広い分野でビジュアライゼーションまで含めて高い評価を誇るソフトです。
モデリングからレンダリングまでクオリティの高い作品を作ることが可能です。VectorWorksで図面を引き、モデリング~レンダリングまでをCinema4Dという使い方もされるようです。
教育版もあり、約$10/半年と非常にリーズナブルですが、無償のソフトも多い中ではコスパがいいとは少し評価がし難いかもしれません。
Cinema4Dを使用してる実務者様の記事はこちらをご覧ください。
Lumion(ルミオン)
使いやすさ★★☆☆☆
リファレンスの充実度★★☆☆☆
美しさ★★★★★
CADではありませんがレンダリングツールも紹介します。Lumionの特徴はなんといってもその美しいアウトプットです。ウォークスルーの動画なども作成でき、建築のフォトリアルなCGに特化したソフトです。毎年ベンダー主催のコンペも開催されるなどこれからユーザーが増えていきそうです。
ただシェアはまだまだでリファレンスも充実していないのがネックでしょうか。SketchUp, Revit, Rhinoceros等建築でよく使われるツールとの互換性もあります。
ただこちらも学生版は無料なので使いやすい点は高評価です。
Lumionの操作画面についてはこちらの記事も参考にしてください。
Twinmotion(ツインモーション)
使いやすさ★★★☆☆
リファレンスの充実度★★★☆☆
美しさ★★★★★
もう一つおすすめのレンダリングツールを。
twionmotionは建築CGのレンダリングを主目的としたソフトです。そのため建築用のオブジェクトやマテリアルのアセットが充実しており、一つのソフトでかなり高精細なCGが作成できます。
他のソフトとの互換性も充実していて、マテリアルを分けて設定しておけば、あとはtwinmotion上で植栽や人は挿入し放題。しかも無償体験版でもほとんど不自由なく使えるほか教育版も無償で使えます。
また大量のオブジェクトを入れても操作が軽いのが驚きです。通常のCADソフトにメッシュデータを入れてのレンダリングに比べてはるかに早いアウトプットがリアルタイムで得られます。とてもおすすめのソフトです。
ダウンロードはこちら
https://www.twinmotion.com/ja/download
Blender(ブレンダー)
使いやすさ★★★☆☆
リファレンスの充実度★★☆☆☆
美しさ★★★☆☆
Blenderは建築向けでなく、3Dキャラクターの作成などに用いられているソフトです。最近はVtuberなど3Dのキャラクターデザインも徐々に身近になってきているため人気になりつつあるソフトです。
オープンソースなので無料でダウンロードできます。
3Dモデリングソフトではありますが、基本的に建築専用に作られているわけではないので、少し設計等に使うには難しさがあると思います。一方でオープンソースの強みを生かして最近では、地図や地図を元にした建物の3Dモデルを1分ほどでモデル上にインポートできるアドオンもできるなど、今後建築領域でも普及が進んでいく可能性は大いにあります。
CGの作成という点で十分に使えると思うので、無料のソフトからスタートしてみたい方は使ってみてもいいかもしれません。
Blenderを使用しているHokoki様の記事は以下をご覧ください。
Blenderのダウンロードページはこちら
https://www.blender.org/
まとめ
CGを扱う上ではどのソフトを使ったからうまくいくということは基本的にはありません。
しかしコスパやリファレンスの充実度などの観点から見てみるとソフトによって結構差があることがお分かりいただけると思います。
使いやすいソフトはこれからも長く付き合っていくお気に入りになっていく可能性が高いです。自分だけのお気に入りを見つけるためにこれらを参考にしてソフト選びをしてみてくださいね。
\実践的なカリキュラム/
プロから学び即戦力に!
コメント
パース作品や購入金額、使用の難易度が分かると選びやすい。
金箱様
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