建築パースの制作ではレタッチの段階で、人物の添景を入れるのが普通です。
しかしGoogleなどブラウザの画像検索から安易に画像を使用することは著作権の観点からは避けた方がいいです。
一方でフリーの添景素材が充実しているサイトは国内よりも海外に多く、検索するのは困難かもしれません。
特に背景が投下された切り抜き画像は「people cutout」などで検索しなければならず、なかなか探すのが面倒です。
この記事では著作権を気にせず使用できる、建築CGパースに使える人物添景素材を入手できるサイトについて紹介します。

この記事を読めば人の添景素材で困ることはほぼなくなると思うよ!
有料の添景素材サイト
MrCutout
コスパの良さ★★★☆☆
MrCutoutは人物の画像を中心にCGパースに使える添景素材を配布しているサイトです。
5000種類もの切り抜き添景素材を扱っており、月に無料である一定容量までダウンロードができる他、1,800円/月で70個の添景素材がダウンロードできます。
人物素材に関してのラインナップはかなり多く、1ヶ月分の利用でも十分質の高い添景素材が入手できるため、筆者も利用しているおすすめのサイトです。
サイズに関しても高解像度の画像がダウンロードできるため、パースの解像度に合わせた選択ができます。
cutoutpeople.com
コスパの良さ★☆☆☆☆
cutoutpeople.comは文字通り人物の切り抜き素材を有償で提供しています。
他にも3DモデルやHDRIの画像なども販売しています。サイト内で使えるクレジットを購入する形ですが、15クレジットで25€(日本円で約¥3,000)と、切り抜き画像一枚が2クレジットであることを考えると少し割高な印象です。
ちなみに3D素材は一つにつき5クレジット。高品質なことは間違いないですが、初学者があえて使うには敷居が高い印象です。
studioesinam
コスパの良さ★★☆☆☆
studioesinamは人物の切り抜き画像を有償で提供しているスウェーデンのサイトです。
14,000以上の豊富な添景素材を取り揃えており、充実度では添景素材のサイトの中でもトップクラスです。
チームライセンスが基本で、価格は月345ポンド(日本円で約¥50,000)とかなり割高です。
ただ一見すると気づきにくいのですが建築家用のプラン、学生用のプランがそれぞれ用意されています。
建築家用プランでは1人当たり月89ポンド(日本円で¥12,650)~で、依然として割高ですが、学生用プランでは19.5ポンド(日本円で¥2,770)とかなり安くなっています。
【追記】2022年1月現在終了しているようです。
ただ12か月は最低でも購読義務があるなど学生版でも年間¥30,000を超えるコストがかかるのであえて利用する必要はないかなという感じです。逆に本格的に利用したい人は学生のうちにぜひ利用しておきたいですね。
無料の添景素材サイト
SKALGUBBAR
コスパの良さ★★★★★
SKALGUBBARは建築学生などに向けて無償の人物添景を提供しています。144もの無料画像がダウンロードできるのでこのサイトの素材のみでも困らないくらいです。
スウェーデンの建築家が運営しているようで、寄付によって成り立っています。かなり重宝するおすすめのサイトです。
vizpeople
コスパの良さ★★★★☆
vispeopleはいくつかの切り抜き画像を無料でダウンロードできるサイトです。
ダウンロード専門という感じで、数もそれほど多くはないですが、比較的質の高い添景がダウンロードできます。
Non Scandinavia
コスパの良さ★★★☆☆
Non Scandinaviaでは人物の添景が無料でダウンロードできます。
建築学生に無料の切り抜き画像を提供することを目的としていて、人種の面でも多様な人物素材が揃っているのが特徴です。
無料という点ではかなりいいですが、人物画像がトレースされているため、フォトリアルなCGパースには適さない点がネックです。
また解像度については400×600px程度と、大きなサイズのパースに使用するには少しサイズが小さいです。
diazpaunetto.com
コスパの良さ★★★★★
こちらはプエルトリコの大手建築設計会社のサイトです。こちらも無償の切り抜き画像を配布しています。人種に偏りはありますが44個もの切り抜き画像をダウンロードでき、十分に活用できるものといえるでしょう。
PNG, PSDともに対応しています。
残念ながら2022年1月現在サービスは終了しています
まとめ
いかがでしたか?添景素材は意外と探しにくいのでぜひこれらをもとに自分のお気に入りの素材を見つけてください。
お気に入りの素材ができるとパース作りもまた楽しくなりますね。
パースへの人の合成の仕方はこちら!↓

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