【CG パースの作り方 vol.6】CGパース独学に必見!SketchUp・Lumionでのパース制作の実務

【CG パースの作り方 vol.6】CGパース独学に必見!SketchUp・Lumionでのパース制作の実務

パースの実務については特に学生だとあまりよくわからないことも多いと思います。

今回は実際にSketchUp, Lumionを使ってパースの実務を行っているタイン様にインタビューを行い、CGパースの作り方や、制作の流れ・時間などについて伺いました。

タイン様、よろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

Q1.建築CGパースの作成ソフト・作成手順

どのようなソフトを使い、どのような手順で実際CGパースを作っていますか?

SketchUpでモデリング、Lumionでレンダリングを行い、仕上げの調整をPhotoshopで行っています。

A:まず作成した図面をSketchUpにインポートします。図面はVector Worksで作っており、DXFの拡張子に変換すれば、SketchUpにモデルを入れることが可能です。図面をもとにSketchUpで3Dモデルを立ち上げます。

日本の方はArchiCADを使っている方が多いと思います。ArchiCADで3Dモデルを立ち上げて、SketchUpに入れ込むこともできます。

3Dモデルを立ち上げた段階では、全てのテクスチャはになっていると思います。

SketchUpでのモデリング
SketchUp内のモデル

そのため次のステップは各テクスチャを設定することです。下の写真のようにテクスチャを設定していきます。

テクスチャを適用した画像
テクスチャを適用したモデル

次にテクスチャを貼った3DモデルをLumionにインポートし、アングルを設定します。

この際の個人的なおすすめは以下の2点です。

  1. アングルの高さは目線1.6m(人の目線)に設定する
  2. 内観パースの場合、2-point perspective を選択する

2点透視図の設定
内観パースの場合、2-point perspective を選択する

アングルを設定したら、レンダリングのスタイルを選択します。

レンダリングスタイルの設定
レンダリングのスタイルを選択します。

レンダリングスタイルを選択したら、クオリティーを高めるために、さらに詳細に設定します。

レンダリングスタイルの設定2
レンダリングの詳細設定

この中で全ての設定を行う必要はありません。

  1. Sun
  2. Hyperlight
  3. Sky Light
  4. Reflection

これらを設定できれば、かなりクオリティーが上がります。

Lumionの中でテクスチャの再設定も行います。さらに照明の設定に加えて、人間や植物、装飾物や小物などの添景の挿入を行っていきます。Lumion内にはこららの設定に関して機能が充実しているので、非常に便利です。

最後に、レンダリングを押すと約3分でパースのレンダリングが完了します。

レンダリング_1
レンダリングの結果_1
レンダリング_2
レンダリングの結果_2

Q2.建築CGパースの制作時間

CGパースの制作にはだいたいどのくらいの時間をかけますか?

ものにもよりますが、図面を頂いてから約5日で提出します。

A:パースの規模により、制作時間は違いますが、例えば、住宅の場合は、5-7時間程度かかります。

まずSketchUpで3D モデリングを制作する時間が約3~5時間必要です。さらに約2時間Lumionでレンダリングをすることになります。マンションや店舗の場合は住宅の制作時間の約1.5倍になります。

設計者の方から家具やテクチャーの指示などはある場合、さらに時間が約2倍掛かります。設計者から図面を頂いてから、相談や編集を含めて最後の提出までは5日ほどかけています。

Q3.CGパースのメリット

手書きのパースもあります。CGパースのメリットは何ですか?

CGパースには手書きにはない多くのメリットがあります。

A:現在、世界中でCGパースは広く用いられています。その理由は以下の3点に集約されるかと思います。

1. 高いクオリティの実現

設計者の指示通りに家具、テクスチャー等を表現できます。これは手書きではなかなか実現が難しい部分です。これによりお客様の設計依頼の成約率も高まります。高いクオリティが出せるため、お客様が完成イメージを想像しやすいです。

グローバルでもCGパースの利用が多いため、設計事務所がCGパースの制作が可能なことは1つの競争力につながっていると思います。一方、日本はまだCGパースを利用していない会社も多いです。逆に言えばCGパースの活用には大きなチャンスがあると思います。

2. 変更の容易さ

設計者の編集希望があればすぐにパースの編集が可能です。手書きの場合は、イチから書き直しになってしまいます。

3. 設計者の自信を作れる

設計者の心理面でも大きなメリットがあります。お客様に見せる前に、自分が設計したものを実際のクオリティで確認、編集できるため自信がある設計を作ることが可能です。

Q4.CGパース制作で参考にしているもの

パース制作にあたり、参考にしているものはありますか?

海外のYoutubeのチュートリアルを参考にしています。

A:パース制作を勉強したい方は是非youtubeでの勉強をおすすめします。

ただその際は、英語の選択をおすすめします。英語なら他の国のパース制作の動画も閲覧可能です。日本語のチュートリアルだと不明な箇所がある際には特に海外のチュートリアルを参考にすることをおすすめします。もし該当する動画がない場合は、キーワードを見直すと見つかる場合があります

英語が苦手でも翻訳機能の活用で十分対応できます。海外のチュートリアルでソフトの操作を勉強する場合は動画を見るだけでもある程度の内容は分かるので、リスニングに自信がなくても心配する必要はありません。

ただし動画を見るだけではパースの技術は向上しない場合がほとんどです。特に初心者は動画を見ながら、自分のパソコンでも再現してみることをおすすめします。さらに技術の習得に興味のある方は講座の受講も選択肢の1つだと思います。

インタビューへのご協力ありがとうございました!

実務者プロフィール
タイン様

タイン様(屋号 arc_ldthanh)

数多くのCGパースを手掛ける。九州産業大建築学科4年在学中。
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