【CG パースの作り方 vol.4】CGパースの独学に必見!実務者にRhinocerosでのパース制作について聞いてみた

【CG パースの作り方 vol.4】CGパースの独学に必見!実務者にRhinocerosでのパース制作について聞いてみた

パースの実務については特に学生だとあまりよくわからないことも多いと思います。

今回は実際にパースの実務を行っているNY-DESIGNLAB-TOKYO様にインタビューを行い、CGパースの作り方や、制作の流れ・時間などについて伺いました。

NY-DESIGNLAB-TOKYO様、よろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

Q1.建築CGパースの作成ソフト・作成手順

どのようなソフトを使い、どのような手順で実際CGパースを作っていますか?

Rhinocerosでモデリングを行い、V-Rayでレンダリング、仕上げの調整をPhotoshopで行っています。

A:大まかに、次の工程で制作を進めています。

  1. Rhinoerosへ図面の配置
  2. モデリング
  3. マテリアルの設定
  4. レンダリングの設定
  5. レンダリング後Photoshopでレタッチ

特に、4のレンダリングでカメラの設定を行う際に、レンズ長アングルを入念にチェックしています。

パースがのっぺりしないような角度を探ることで、より迫力があるシャープな画像にすることができます。

この設定を怠ると、どんなにPhotoshopでレタッチを行っても、絵として魅力的にすることは難しくなってしまいます。

[レンズ長の設定]

レンズ長の設定
Rhinoceros上では、以下の手順でレンズ長の設定を行います。
①Viewport Propertiesでビューポートの設定を開く。
②レンズ長(Lens Length)の値を調整する。

レンズ長とアングルをチェックしながらレンダリングのテストを行います。

レンズ長を調整する前のレンダリング
レンズ長を調整する前のレンダリング
レンズ長を調整した後のレンダリング
レンズ長を調整した後のレンダリング

[完成パース]

仕上げパース
レタッチ後のパース

植栽はほとんどPhotoshopでレタッチします。

なるべくモデリングファイルのデータを軽くすることで、レンダリングの時間の短縮を心がけています。

Q2.パースのスタイル

普段どのようなCGパースを作っていますか?

企業や設計事務所からの依頼が多く、飲食や物販など商業パースをメインに制作しております。

3Dオブジェクトが多いほど、レンダリングにも時間が生じてしまい、修正回数にも限りがございます。

特に、コンペ用のCGパースは大幅な変更が常に発生するので、作業の時間も手間もかかってしまう印象です。

Photoshopで調整可能なものは、なるべくモデリングを行わないようにして、効率化させることも一つの方法と考えています。

また、作業時間を短縮できるように、常日頃からデータの整理やアイデアをストックしておくことが重要です。

データの検索時間を最小限にできれば、大幅な時間節約に繋がると考えています。

Q3.CGパースのメリット

手書きのパースもあります。CGパースのメリットは何ですか?

素材感など実物に近いイメージを短期間で表現できること。外壁や仕様の変更、様々なアングルからのチェックが容易にできることも利点に挙げられます。

A:例えば、住宅のCGパースの場合、最終の外壁が決定されていない状態でご依頼をいただくケースがございます。

候補として挙げられた外壁素材それぞれのパターンでパースを制作しなければいけませんので、CGの方が変更に対応しやすいメリットがあります。

角度によっては、手書きだと難しいパースを簡単に出力できることもメリットです。

フォトリアルな仕上げ表現によって、完成後のイメージに近づけることが可能な分、実物とは違うことから発生するトラブルを最小限に収めることができますが、CGパースを制作するにあたって、建物の魅力を最大限に引き出すことも大事になってくるので、最終的にあらゆるテイストのパースを制作できるようにすることが重要です。

Q4.CGパース制作で参考にしているもの

パース制作にあたり、参考にしているものはありますか?

PinterestInstagramを参考にさせていただいています。

A:ハッシュタグなど検索をかけた際に、目当てのパースが見つけやすいだけではなく、関連画像が出てくることも利点として挙げられます。

技術が高いクリエイターを見つけたら、フォローをしておくことでいつでも参考にしやすくて便利です。また、イイね数やクリエイターのフォロワー数を同時に見ることで、どのようなパースが評価されているのかを客観的に調べることができます。

他には、建築雑誌のチェックも日々行っています。

ハイクオリティーなインテリアや内装を頭に入れ、内観パースを制作する際の参考にさせていただいております。常にデザインや表現の引き出しを準備しておくことが重要だと考えております。

インタビューへのご協力ありがとうございました!!

実務者プロフィール
NY-DEESIGNLAB-TOKYO様

NY-DESIGNLAB-TOKYO様

フォトリアルなクオリティを追求しながらも、一目で印象付けるCGパースを制作しております。
・Dominique Perrault Architecture (2016 ~ 2017)
・RHWZ Architekten (2017 ~ 2018)
・独立(2018 ~ 現在)
パース制作のご依頼はこちら

interviewカテゴリの最新記事