インタビュー

【CG パースの作り方 vol.11】CGパース初心者必見!SketchUp・Twinmotionでパース制作の実務

インタビュー

パースの実務については特に学生だとあまりよくわからないことも多いと思います。

今回は実際にパースの実務を行っているMUSTARD DESIGNさんにインタビューを行い、CGパースの作り方や、制作の流れ・時間などについて伺いました。

管理人
管理人

MUSTARD DESIGN様、よろしくお願いします!

MUSTARD DESIGN 様
MUSTARD DESIGN 様

どうぞよろしくお願いします!


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Q1.建築CGパースの作成ソフト・作成手順

管理人
管理人

どのようなソフトを使い、どのような手順で実際CGパースを作っていますか?

MUSTARD DESIGN 様
MUSTARD DESIGN 様

SketchUpでモデリング→Twinmotionでレンダリング→Photoshopで画像調整
という手順でパースの作成を行なっています。

A. 次の段階を経てパース作成を行います。

  1. モデリング(SketchUp)
  2. レンダリング(Twinmotion)
  3. 画像補正(photoshop)

それでは作成の手順についてです。

今回はこちらの画像のものを出力するまでの手順をご紹介させて頂きます。

作成例

作成例

Skech Upでモデリング

まずSketch Upで躯体の立ち上げのためにCADデータ(.dwg or .dxf)を読み込み、建物の形をモデリングします。

その後インテリアを配置したら、仮でマテリアルを入れていきます。

この後使用するTwinmotionというレンダリングソフトでは、SketchUpのマテリアル別にオブジェクトが分割されるので、パーツごとに手動でマテリアルを分割しておく必要があります。

ただしこの時点でリアルなテクスチャーを入れ込む必要はありません。

単色で色分け等でOKです。

(下の画像は仮でマテリアルを適用した状態です。)

作成例

Twinmotionでレンダリング

続いてTwinmotionでレンダリングを行なっていきます。

SketchUpで作成したデータをTwinmotionに読み込むと以下のような状態になります。

作成例

まだSketchUp上で仮で入れたマテリアルの状態ですね。

ここに実際のマテリアルを適用していきます。

Twinmotionはプリセットのマテリアルが充実しているので、それらを加工しながら入れていきます。

加工は以下のように行います。下記は色を操作するパラメータです。

また下記から椅子張地用のパターン画像差し込みを行います。

そしてアテリアルの適用が終わった画像が以下になります。↓

作成例

ライティング調整

続いてライティングの調整です。

ライティングの調整は4つの手順で行います。

  1. パストレーサーをオンにする
  2. スカイドームをオンにする
  3. 明るさの調整する
  4. スポットライトを設置する
パストレーサーをオンにする

下記のアイコンをクリックするとパストレーサーがオンになります。

Twinmotionはリアルタイムレンダリングのソフトなので、光の計算が3ds MAXやcinema4Dより貧弱なのですが、このパストレーサーをオンにすることによって計算量が増加し、リアルな描写になります。

スカイドームをオンにする

下記アイコンがスカイドームです。

明るさの調整をする

下記明るさパラメーターより明るさを調整します。

このパラメータによって明るさを一括で管理できることがリアルタイムレンダリングの長所と言えます。

スポットライトを設置する

Twinmotionは置いてある家具が床に落とす影を計算しない傾向があり、家具が床から浮いたようになりますので、意図的に影を落とすためにスポットライトを何箇所か設置します。

ライティングの調整が終わった画像が以下です。

Photoshopで画像調整

最後に画像編集です。

明るさの調整→部分レタッチ→人の挿入の手順で行います。

(明るさの調整)

(部分レタッチ)

(人の挿入)

これで完成です!

Q2.パースの完成度を高めるために(他社様と比べ)特にこだわっている点を教えてください

管理人
管理人

パースの完成度を高めるために(他社様と比べ)特にこだわっている点を教えてください。

 

MUSTARD DESIGN 様
MUSTARD DESIGN 様

画面構成にこだわってパースを作成しています。

A2.一枚の画面の中で説明したい箇所は1-2箇所までと決めています。

画面構成にこだわってパースを作成しています。

本業の空間デザイン業の一環としてパースを作成しているので、私の作るパースはお客様への説明資料としての意味合いが大きいです。
そこで気を付けているポイントとして、一枚の画面の中で説明したい箇所は1-2箇所までとしています。

全体を見せることも大事ですが、特に注目してほしい箇所を一つの画面の中で絞り、そこへお客様の視線が誘導されるように画面構成を調整することで、こちら側のデザインの意図が伝わるパースとなるようにしています。

色んな要素が盛り盛りの画面は煩雑で、「なんだか素敵だけどよくわからない」ものになってしまいますので、引き算が大事だと考えています。

Q3.CGパース制作で参考にしているもの

管理人
管理人

CGパースの制作で参考にしているものを教えてください

MUSTARD DESIGN 様
MUSTARD DESIGN 様

youtubeはよく見ています。

A3.youtubeを英語で検索して、似たようなことをしている動画を探しています。

静止画で見るより動画で得られる情報量の方が圧倒的に多いですし、英語で検索した方が検索に引っかかる数が多いと思います。

Q4.これからCGパースを始める方に対するアドバイスやメッセージ(自分が初心者に戻ったとしたときに)

管理人
管理人

これからCGパースを始める方に対するアドバイスやメッセージがあれば教えてください。

 

MUSTARD DESIGN 様
MUSTARD DESIGN 様

根気強く続けていきましょう!

A4.3Dソフトを覚えていきましょう。

私が大学生の頃はCGを作るとかなりの大仕事で、課題の内容に時間をかける以上に3Dソフトの操作を覚えるところで多くの時間を浪費するという、本末転倒なことが多くある時期でした。

しかし、今の時代は操作のしやすいソフトもたくさんあり、初心者へのハードルが大きく下がってきています。

簡単に質の良いCGを作成できるので、課題や仕事の成果物のクオリティを簡単に上げることができる魔法のツールだと思っています。

さすがに最初は覚えることが多く地道な作業が必要なこともありますが、覚えてしまえば強力な武器になるので、根気強く続けられるように頑張ってください!

管理人
管理人

インタビューへのご協力ありがとうございました!

実務者プロフィール

MUSTARD DESIGN 様

フリーランスで空間デザイン・3Dパースの作成を請け負っています。
商業施設やオフィス・住宅など、幅広く対応致します。

パース制作のご依頼はこちら


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